最終回 マスコットキャラクターは誰のものか?
これが東北芸工大の関係した
モンテディオ関連のクオリティーである。
● | モンテディオ山形 2004オフィシャルポスター決定 (2004.1.23.) |
当協会が運営するモンテディオ山形の2004オフィシャルポスターが下記の通り決定いたしましたのでお知らせいたします。 なお、今シーズンより、東北芸術工科大学ならびに山形デザイン専門学校のデザイナーを目指す 若い世代からデザインを募集し決定いたしましたので、合わせてお知らせいたします。 また、オフィシャルポスターの印刷作業にあたっては、 担当教授の指導により 一部手直しを行ってから印刷いたします。 |
これからM山形を育てていく面でも、山形県の文化芸術レベルを上げていく面でも
この様な若い地元のクリエーター達との共同作業はとても大事である。
サポーターや熱狂的な支持者以外の、一般的な視点から見たモンテディオ山形に
対する意見や捉え方は、大変興味深い。
上にある「フレー、フレー、モンテ」も、「FORZA!」「VAMOS!」などの
サポーター言葉を知らない人にもとてもわかり易い表現ではある。
だがしかし・・・・、
これはとても良い事である。
ダメなときはダメと
はっきり言わなきゃ
イカンだろ。
大先生のやる事は「全てOK!」ではあまりにもプライドが無さすぎだ。せめてチームカラーくらい理解させた上でポスターを発注するべきだろう。 それと作ってくれるなら何でもOKのスタンスも廃止して、せめてスタジアムでの観戦や取材をする事を条件に出すくらいの事はしないといけないのではないか?仮にもプロチームのオフィシャルポスターを作製するのだから、こういうイメージ戦略にかかわる部分での「ブランドの安売り」は避け無ければいけないと思う。
スタジアムに足を運ばず頭で考えた感がみえみえなんだよね・・・
余談だが、このポスターに対して「蒼き山神」のwebマスターがSY21にチームカラーを無視していると苦情のメールを送ったところ、担当の教授という方からお返事があったそうだ。曰く、「カラーに関しては失敗とは考えていない。芸術文化の面からモンテディオに貢献できたと考えている」だそうだ。
ではマスコットの選定委員会での出来事に移ろう。
「みなさん、インパクトの
ある物を選びましょう。」
会議室に入った直後、話し合いが始まる前から彼はこの様に言っていたという。
会議が始まっても、彼のあからさまな岩男支持は変わらない。
多くの委員が審査委員長がそういうなら・・・、という雰囲気になるも、
サポーター代表の小笠原氏と高橋氏は納得しない。
サポーター投票の結果、3体の候補のなかで最も支持されていないキャラクター
を通すわけには行かない。サポーター投票の結果を尊重すべきであると主張した。
サポーターからの事実上の
ダメ出しである。
すると教授はこの様に言った。
「今は愛されなくても、将来愛される
キャラクターになる。
(岩男は)化ける可能性がある。」
さらに続けて・・・・
「いまこのキャラクターを選んでおかないと
事前のサポーター投票と言うマーケティング結果をも無視して、なぜ彼がここまで岩男に肩入れ固執するのかわからない。
デザイナーとしての彼を相当インスパイアするものが岩男にはあったのだろう。
ま、それもいいと思う。われわれとは違う感覚をお持ちの大先生だ。
さて、その後の委員会は荒れに荒れた。
TUYニュースで「サポーター代表とデザイナーの対立があった」と報道されたとおり、
ポスターのチームカラーの件も交えて、一部罵り合いのような様相を呈したという。
それでも岩男とカモシカで一歩ひかない両者。
デザイナー2人とサポ代表の2人以外の他の委員は、会議からは実質消えていたそうだ。
会議の予定終了時刻を30分オーバーしたところで、神保事務局長から提案が出る。
2意見に分かれ予定時刻を30分オーバーしたところで、上條教授がSY21に意見を求める。
これでは心霊商法の脅しである。
こうして、マスコットの2体体制は対立する両者を納得させる為、
苦肉の策として生まれたのだった!
サポーター代表とSY21から「サポーターの意見を尊重すべき」と意見が上がったが、
結局は自分の推すキャラクターを採用にまで持ってくることに成功。
そもそも審査委員長とは
どのような役目なのか?
本来ならば、自分の持っている専門知識を生かして、キャラクター審査委員会のご意見番として仕切るのが本来の姿ではないか?
審査委員長自信が推したいキャラはあっても良いと思う。
それがプロのデザイナーの意見なら、それは聴いてみる価値は十分にある。
委員長の選んだ岩男というキャラクター自体には罪は無い。
しかし・・・
今回のように他の意見や、
投票データーを初めから
すべて無視してまで、
自分の気に入ったキャラクターを
ゴリ押しするのが
審査委員長の仕事と果たして
言えるのだろうか?
マスコットキャラクターはいったい誰のためにあるのか?
これから本物のサポーターになる
子供らのためにあるのではないか?
これから興味を持ってくれる
ライトサポのためにあるのではないのか?
モンテディオ山形そのものや、
それを支えるサポーターのために
あるのではないのか?
東北芸工大のネームバリューUPのため、
上條教授の為にあるわけではない。
さて、審査委員会が終わった後の
衝撃の一言事を書いておく。
小笠原委員
「お前はチームカラーも理解できないのか!
そんな事なら審査委員長なんてやめちまえ!」
上條教授
「私は(SY21から)頼まれて
審査委員長をやっている。」
「文句があるなら、
お前も(デザイナーとして)権力取って
自分でデザインしてみろ」
この発言で判るとおり、残念ながら彼は今回の仕事の「本質」を理解していないようだ。
この様に、一部サポーターの間では芸工大の関わるデザインワークに対して不信感が募っていた。 ここまでは予備知識である。
上條教授が全権を持っているかのようなこの審査委員会なら、
あのサポーター投票とはなんだったんだろうか?
投票など最初から必要無かったのではないか?
形だけは一般投票だったが、実はサポーターには決定権・参加権などなく、
審査委員長の独断で決まるというシナリオだったのか?
もしそうなら、マスコットキャラクターの一般公募は、
単なるオフシーズンの「話題づくり」だった事になる。
結局、エンブレム公募の時と同じだったワケだ。
この企画、リリースが出た時から「投票を参考に厳正なる審査」云々と書いてある。
「参考」にする程度なら始めから投票などやらないほうが良かったのではないか?
投票とは「選挙」と同じであるから、その結果は尊守されなければいけない。
また、仮にも「投票を参考にする」と謳うなら、上條教授のゴリ押しが通ってしまうような
審査委員会では困るし、教授陣があれだけ岩男を推すならばなぜこだわるかの論拠
(インパクトがあるとか後で後悔するとかではなく)を素人にもわかりやすく説明してほしい。
カモシカのキャラクターは大阪の美大生の作品だという。
岩男の作者が上條教授の生徒や、山形デザイン専門学校の生徒など、ごく近い身内ではない事を願うばかりだ。
この発言は売り言葉に買い言葉の面もあると思うが、「山形のため・サポーターのために、自分が職務技能上お願いされている」という視点が抜け落ちている。 審査委員長が暴君でいいはずが無い。
「お前も権力取ってやってみろ」という発言は、この事業についてどのようなスタンスから生まれてくる言葉なのか?
I was forced to be born.
私は「生まれさせ」られた。
会議終了後、山形デザイン専門学校理事長曰く、
「小笠原さん、あなたの気持ちはよくわかるわよ」
山形らしさを演出できる2つのマスコットの誕生です。
ドンと構えた山の神の力強さとユーモア、そしてカモシカのスピードと神聖なイメージの組み合わせが醸しだす
コンビネーションが、ユニークな存在となるでしょう。 と上條教授はコメントしているが・・・